ガイドラインから学ぶ過敏性腸症候群診療のポイントガイドラインから学ぶ過敏性腸症候群診療のポイント

ガイドラインから学ぶ過敏性腸症候群診療のポイント

宮垣 亜紀 氏(公立豊岡病院組合立豊岡病院 消化器科 医長)

2021年8月18日

日本消化器病学会は2020年から2021年にかけて多くの疾患の診療ガイドラインをクリニカルクエスチョン(CQ)に対して、GRADEシステムでエビデンスレベルと推奨度を提示する形式に統一し改訂を進めています。過敏性腸症候群についても、この形式で病態、診断、治療が最新のエビデンスを基にまとめられています。
過敏性腸症候群は機能性疾患であるため、診断では器質性疾患除外が重視されがちですが、病型によって薬剤の適応が変わります。 新薬も出てきているため、正確な病型分類が大切です。
便の形状と問診から過敏性腸症候群の病型を分類するポイント、病型に応じた薬物治療や食事指導を公立豊岡病院消化器科医長の宮垣亜紀氏がしっかりお伝えします。
ストレス社会を反映して過敏性腸症候群の潜在患者は10人に約1人。その多くが初診に訪れるのは、プライマリケアです。 ぜひ第一線の一般医の先生方にご覧いただき、明日の診療に役立てていただきたいと思います。