ガイドラインから学ぶ敗血症診療のポイントガイドラインから学ぶ敗血症診療のポイント

ガイドラインから学ぶ敗血症診療のポイント

近藤 豊 氏(順天堂大学医学部附属浦安病院 救急診療科 准教授)

2021年10月13日(水) 20:00~21:16

今回ケアネットライブ「ガイドラインから学ぶ診療のポイント」シリーズでは、敗血症を取り上げます。
敗血症診療の進歩は目覚ましく、日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG )2016で「臓器障害を伴う感染症」と明確に定義されたわずか4年後、J-SSCG 2020で大幅な改訂が行われました。神経集中治療やPatient and Family centered care、Sepsis Treatment System、ストレス潰瘍などが新たに加わり、22領域118 のクリニカルクエスチョンで構成され、医療チーム全体をその対象としています。

今回とくに注目したいのは「抗菌薬治療」。病態の解明やエビデンスに基づき、より有効性の高い治療法が提示されています。ライブではさらに、10月2日に発表されたばかりの敗血症診療国際ガイドライン(SSCG 2021)のポイントにも言及。文字通り最新の情報をお届けします。
敗血症は一部の専門家が扱う疾患と思われがちですが、感染症患者であれば、誰にでも起こり得る重篤な疾患です。ICUでの集中治療のみならず、一般病棟での早期発見、初期治療も予後を大きく左右します。今回は、救急・集中治療に携わる医師のみならず、一般医や看護師などの医療職にも知っておいてほしい内容となっています。
講師は、順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科准教授の近藤豊氏。国内外で敗血症診療の研鑽を積み、看護師などのコメディカルの指導でも定評のある気鋭の救命救急医です。
患者の約6割が高齢者で、年間10万人を死に至らしめる敗血症。発熱のないケースもまれではなく、コロナ禍の今、早期発見、早期治療の重要性がさらに高まっています。最新の知見と診療のポイントを学び、ぜひ明日の診療にお役立てください。