ケアネットライブOncology Season3 緩和ケア医から見た、適切ながん診療
井上 彰 氏(東北大学大学院 緩和医療学分野)
2024年11月27日(水)20時~
がん診療の進歩で患者の予後が改善するにつれ、緩和ケアの重要性が増しています。
東北大学大学院 緩和医療学分野の井上 彰氏は長く肺がん診療に関わった後に緩和ケア分野に進んだ経歴を持つ、「がん治療も出来る緩和ケア医」。双方の知識を活用し、院内で最適な緩和ケアを提供すべく、長年診療に当たってきました。
井上氏の課題意識は「不要な抗がん治療が多過ぎる」。とくに終末期などで、治療を中止すべきタイミングが適切に判断されず、患者が不要な治療や苦痛を受けるケースがまだまだ多いと指摘します。「がん診療医にもっと緩和ケアの基本を知ってもらい、適切な治療とよい連携ができるようになれば」。緩和ケアの専門家の立場から、がん診療に関わる医療者に知っておいてほしい、基礎知識と対処法をお伝えします。
本講演の内容(一部)
・過剰な点滴は「天敵」
→ 終末期では輸液を減らすことで、患者の身体的負担を軽減できる。
・皮下投与で皆がハッピーに
→ 終末期に必要なほとんどの薬剤は皮下投与が可能で、患者にも医療者にも利点が多い。
・難治性症状の陰に「せん妄」あり
→ 終末期の痛みや症状を適切に鑑別し、適切な処方を行うことで、せん妄リスクを抑える。
基本的な知識の振り返りから実践的な薬剤選択、東北大学病院での取り組み例など、明日からの診療に役立つ内容が詰まった40分のセミナーです。
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